「パニック障害を瞑想で治す」
2010年は人生で一番大変な年だった。職場ではリストラの嵐が吹き荒れ、当時3歳の子供は重度のアトピーで全身の皮膚がただれて、痒がって夜も眠れなかった。
そんな年の5月のある日、僕は、飛行機の中で倒れた。なぜ、自分が倒れたのかすら理由がわからなかった。ただ、心臓がバクバクと突然大きく鼓動を始め、死にそうになるのだ。それ以来、4年間家から一歩も外にでる事ができなかった。冗談の様な話だが、近くのコンビニへ行くのも必死の覚悟が必要だった。信号を渡るのが怖いのだ。
直感的にクスリでは治らないだろうと思った。パニック障害を薬で治しても一時しのぎになるだけで、根本的な治療にはならないと思った。結果的に僕の、判断は正しかったのは、それから数年の歳月を要した。
代替医療の盛んなオーストラリアに住んでいたので、自然療法であるホメオパシーで治療を始める事にした。ホメオパシーは、西洋医学のとは違い、根本的な問題を少しずつ治していくのだ。玉ねぎの皮を一枚ずつ剥がしていく様に。
ホメオパシーの治療は、足掛け5年にも及んだ。ホメオパシーは、薬を使わずに自己治癒力を引き出す方法、その治療は、一進一退ではあったが、確実に良くなってきた。
ホメオパシーは、本来な自分に戻す為に治療であるので、スピリチュアルな体験も沢山した。
2014年に入ると、「瞑想をしたい」という思いが湧き上がってきた。理由は、自分でもよくわからなかったが、ハイヤーセルフに「瞑想をしなさい」と背中を押されている様だった。
瞑想の本を何冊か購入し、瞑想の勉強をやってみた。ネットでも瞑想法をしらべて、独学で瞑想をやろうと試みた。ところが、本に書いてある通りにマインドフルネスの瞑想をしても、パニック障害がよくなるどころが悪くなった。瞑想をすると、心臓が痛くなったり、体の一部が冷たくなったりするのだ。リラックスどころが、体が緊張をしてしまうのだ。数ヶ月あいだ試行錯誤がつづいたが、パニック障害は改善しなかった。
瞑想もスポーツと同じで、本当に上達したいと思ったら、専門のトレーナーに教えてもらう必要があるのではと感じ始めた。
そんな時に、縁があってELM瞑想にたどり着いた。ELM瞑想では、マントラといる瞑想を起こす為の”種”をもらう。頭のなかで、そのマントラを響かせると”空”(くう)の中に広がっていくのだ。
僕は、初めて”空”(くう)を体験した。”空”(くう)の中には完璧で「愛」が満ち溢れていた。
パニック障害が「瞑想」を通して愛を教えてくれたのだ。涙が頬をつたい流れた。
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