ホメオパシー

僕がホメオパシーを選んだ理由

なぜホメオパシーを選んだのか?  

僕は、慢性の胃痛と不安症の治療を行う為に、約10年間代替療法の本場であるオーストラリアにて、ホメオパシーでの治療を受けてきた。

毎月、ほぼ2回シドニーでも有名なホメオパシーの先生に通い続けた。日本人でこれだけの頻度でホメオパシーの治療を受けた経験のあるのは僕だけと思う。しかも、かなりディープな治療だった。おかげで、患者としての立場からだが、ホメオパシーには随分と詳しくなった。

そもそも、僕が、ホメオパシーの治療に切り替えた理由は、日本に住んでいた時は、胃が痛くなると胃薬を飲み、風邪をひくと風邪薬を服用していたが、どれも根本的に直っている様な気がしなかったからだ。それどころか、医者が処方する薬を服用する事で自分の身体が疲弊していくと感じていた為だ。

10年間におよぶホメオパシーでの治療の結果、人生で一番の健康を今取り戻す事ができた。

ホメオパシーの原理

ホメオパシーと現代医学の大きな違いは、ホメオパシーは症状を出し切る事で治療し、医者の処方する薬は抑える事で治療するのだ。

例えば、発熱した場合にホメオパシーでは、発熱を促進させる為のレメディを与える。西洋医学では、熱を抑える為の薬を与える。発熱を促進させ、熱を出し切る事で症状が改善するのだ。他には、不眠症の場合はコーヒーのレメディを与えるのだ。つまり、眠れないという症状を出し切る事で、不眠症が改善するのである。

長年ホメオパシーの治療を受けていて、これ何かに似ているなと思った事がある。昔の日本では冬の寒い日に身体を温めるのに冷水を浴びる事があった。冬の寒い日に冷水を浴びると身体がビックリして、これ以上体温が低くなると大変だと、身体が自然とポカポカと暖かくなるのだ。僕の経験では、ホメオパシーの原理ってこれと同じ事なのだと思う。つまり、人が本来持っている自己治癒力を引き出して症状を改善するのだ。

ホメオパシーの難しいところとは、治療の為のレメディが何千種類とあるので、その中からその人に最も最適なレメディを選ぶ必要があるという事だ。正確には、その症状だけではなく、その患者さんの性格なども考慮して適切なレメディを選ばなければ、ならなのだ。その為に、ホメオパスの”経験”でその結果が大きく違ってくる。

ホメオパシーの効果

正しいレメディを選べば、その症状を一瞬で治す事ができる事を、僕は何度も自分の息子で目撃してきた。子供が高熱40度出している時に、ホメオパスが100%その症状にあったレメディを与えたところ、一瞬にして症状が落ち着いて、すやすやと眠り始めたのである。正しいレメデイを投与した時の即効性は、目を瞠るものがある。これは、ホメオパシーの治療の醍醐味だと思う。だけれども、何千人もの患者を見たことのある熟練したホメオパスでなければ、できない技でもある。

幸いにも、僕が通っていたホメオパスの先生は熟練中の中の熟練だった。100回以上レメディを選んでもらったが、外したのは一度だけだった。逆に言えば、正しいレメディを与えなければ症状は緩和するどころか、悪化する。そんな、例も自分の息子で見てきた。

ホメオパシーでの治療とは、ホメオパスの経験と技量によってその結果に大きな差があると思う。ホメオパシーの効果を疑問視する様なニュースがあるのは、経験のあるホメオパスによって治療されなかった結果だと思う。人命にかわわる状況では、通常の医療機関で医師の診断と治療を受ける様によう、クライアントに進めるのが通常の手順になっている。

人が本来もっている自己治癒力を引き出す自然療法は、先進国では、裕福層の方が積極的に取り入れている。経済的に選択肢の多い裕福層の方が、自然療法が身体に良いことを知っているのだ。ホメオパシーなどの自然療法が現在の医療と連携しながら、治療手段の一つとして広く受け入れられることを願ってやまない。

 

ゼロの海へ、

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